扇形PCデスクの自作(設計編)

背景

これまで使用していたPCデスクは奥行きが45cmで、作業するには手狭だと感じていた。 サイズ・デザイン共に満足できる製品を探すよりは自作したほうが早そう、ということでPCデスクを自作した。 自作といっても天板の設計のみで、脚は既製品を購入して組み合わせただけなので、そこまで難しいものではなかった。

天板の設計

天板はマルトクショップという木材通販サイトで購入した。 このサイトでは樹種やサイズ等をフォームに入力して木材を注文することができる。 また、フォームに入力することができないものについても図面を送ると見積もりをしていただけるようなので、図面を作成して送ってみることにした。

天板の形状は、自分が座った位置から等距離に色々なものを置けると便利なのでは?という考えから扇形にしてみた。 部屋に配置したときにデッドスペースができそうだが、そこは後々考えることにする。

Fusion 360で以下の3Dモデルを作成した。

top_board_3d

Fusion 360では、3Dモデルを元に2Dの図面に出力できる便利な機能がある。 2Dの図面に出力後、寸法や加工用の注釈を追加したものが以下の図面。

top_board_2d

木材加工については、面取り加工塗装など、マルトクショップのサイトに分かりやすくまとめられている。 一通り読んだので少し詳しくなった気がする。

樹種や塗装方法の指定とともにpdfの図面を送ると、切り出し元の木材のサイズと木目方向を確認する図面の返信が届いた。 確認後、見積もりとともに決済用のリンクが送られて来るので、支払いを行うと注文が完了となる。

最終的に以下の見積もりとなった。

アカシア(節・白太有り) 集成材フリーカット 25*840*1838mm | 面内側C面(表)+ 磨き その他糸面+磨き ◆ 反り止め:無し ◆自然塗料クリア塗装
※別紙図面加工 | 三方向使用
単価:37680 円 数量:1 金額:37680 円

脚の選定

机に使用する脚を検討し、価格の観点からニトリの組み合わせデスク「プレフェ」用の脚を採用した。 机の手前側にスペースをなるべく取りたいので、両端にT型脚を使用することにした。 また、天板の重心を考慮すると両端のみだとバランスが悪いので、真ん中に脚を追加した。 真ん中には2本セットのうち1本を使用したので、1本余った。

固定方法の検討

天板と脚の固定方法は、付け外しができるような形にしておくと引っ越しの際に都合が良い。 そこで、木ネジで脚を固定するのではなく、天板に鬼目ナットを埋め込んで脚をボルトで固定することにした。

「プレフェ」に付属しているボルトを実測してみたところ、M8の1.0mmピッチであった。 それに適合する鬼目ナットはあまり見当たらなかったため、ボルトを別で用意した。

購入品まとめ

購入したものを表にまとめた。 部品のほか、下穴を開けるために必要な径のドリル刃が手元になかったので、合わせて購入した。 合計で49,089円だった。

部品

品名 価格※ 数量 リンク
天板 37,680 1 https://shop.woodworks-marutoku.com/
T型脚 2,500 2 https://www.nitori-net.jp/ec/product/6240424/
昇降脚2本入り 2,500 1 https://www.nitori-net.jp/ec/product/6240422/
鬼目ナット 呼びM8長さ13mm 1パック(6個) 395 4 https://www.monotaro.com/p/4175/5131/
六角穴付ボタンボルト 呼びM8長さ15mm 1パック(29個) 791 1 https://www.monotaro.com/p/0552/5283/

工具

品名 価格※ 数量 リンク
六角軸木工用ドリルセット 945 1 https://www.monotaro.com/p/6087/9316/
六角軸TiN鉄ドリル ドリル径11mm 593 1 https://www.monotaro.com/p/5469/4999/

※ 価格は購入時点の税込み価格

組立編に続く